三姉妹母ちゃんの日記

日常の雑記ブログ。たまに映画や本の話もします。

崖の上のポニョその2



私がこの物語の中で感じたこと。

それは、「水と人間の共生」ということだった。

海に生きるポニョ。

陸に生きる宗介。

ポニョの宗介を思う気持ちで、
海は荒れ、街が沈み、
ポニョのお母さんお父さん、
宗介のお母さんお父さん、
そしてポニョ、宗介、
2人をとりまくみんながいろいろな決断を迫られる。

決してそれはおとぎ話ではなくて、
現実の私が生きる世界でもあること。

海の底にゴミが溜まっているのも現実だし、
嵐の中、お母さんが仕事に行かないといけないのも現実。

その嵐の中リサがポニョと宗介を置いて仕事に行くシーン。
賛否両論あるだろうなーと。
仕事をしていないお母さんからすれば、
嵐の中子供を置いて行くなんて考えられないだろうな、とも思った。
でも、自分もリサと同じように仕事を選ぶだろう、とも思った。

「子供を置いて、仕事に行く」
ということに、正解なんてないと思う。

よく働くお母さん、働きたいお母さんがこの悩みにぶち当たるみたいで、
雑誌の特集なんかにもなるけど、
雑誌を見ても答えはない。
答えは自分しかわからない。

少し脱線してしまった。

水と人間との共生について。

水は恵み、
水は脅威。

存在が水の人(ポニョのお母さん)
水に自分を捧げた人(ポニョのお父さん)

水の上で仕事をする人(宗介のお父さん)
崖の上で暮らす人(宗介のお母さん)

「水」をキーワードに登場人物がいろいろな形で水と関わり、
その水自体がさまざまな形に姿を変え、
ポニョと宗介の運命を作っていく。

特に街が沈むシーンは、圧巻でした。

現実の世界だと、
床下浸水だ、床上浸水だ、伝染病だ、と大変なことになるけど、
5歳の子にとっては、あんなふうに魚が泳いだりするんだろうな。

私もパンダコパンダを見たあと、
引き出しをあけると、スプーンが飛び出す、というシュチュエーションに憧れたし。

ポンポン船で旅をするシーンも、
子供の空想そのもので楽しかったなあ。

この映画は
「水と人間」ですが、
ジブリ映画は、全て
「人間と自然」
がテーマになってるんだな、ということに気づきました。

トトロは
人間と森。

魔女の宅急便
人間と魔法。

ナウシカ
人間と虫。

ラピュタ
人間と空。

もののけ
人間ともののけ

千と千尋
人間と神。

人間は、傲慢な生き物だから、
注意しないと、人間だけで生きていると勘違いしてしまう。
そんな人間の傲慢さを、
小さな子供でもわかるように、
大きな大人でも気づけるように、
伝えてくれるのが、
ジブリのアニメ。

とりあえず、
ポニョが出たらDVDを買ってあげて、
ムスメさんにプレゼントしたいと思いました。

余談ですが、
ポニョのお父さんが、吉井氏にそっくりで、
吉井さんも周りの人にそう言われたらしいのですが、
なんとなくこの作品での「隠れ萌えポイント」
となりました。

おしまい。