三姉妹母ちゃんの日記

日常の雑記ブログ。たまに映画や本の話もします。

チェ28歳の革命



監督:スティーブンソダーバーグ
主演:ベニチオデルトロ

見てきました。
そして、感動しました。
感動という表現はあまり適切ではなくて。

正直に言うと、
現実と映画が混ざり、羨望と嫉妬が混ざり、
とにかくとにかく、心が揺さぶられました。

チェゲバラというと、革命家、そしてTシャツプリントというイメージ、
という人がほとんどだと思いますが、
少なからず一般の人よりは知ってると思ってました。

というのも、2002年くらいから、
キューバに行きたいという憧れを持ってて。
きっかけは村上龍がエッセイで
「この国の音楽が素晴らしい」
と書いてたことがきっかけだったのだけど、
仮面ライダークウガのエンディングがキューバ撮影だったり、
当時付き合いだした、後の夫(夫ってなんか変。旦那はんです)
キューバに興味持ってたりで、国について調べたり、
キューバの写真集買ったりしてたの。

でも、チェゲバラについては
「なんかおっきなことしたんだなーカリスマなんだなー」
くらいしか知らなかった。
無知な自分に反省。

キューバに行く前にこの作品を見てよかった。

とにかくこの作品通して言えることは、


「リーダーとなる人は、必ず愛を持ってる」

ということ。


大学時代に「リーダーズ」という新入生のオリエンテーションボランティアをしていて、
そのときの活動が今の仕事にもつながってると思うのですが、
その、「リーダー」というポジションの核(コア)とも言えるものが、
この映画の中にはぎゅっと詰め込まれてました。

一人の人間に限界はあっても、
みんなで行うことに限界はない。

というような、私が大学のときに体感したことの
世界バージョンが、これです。

世界年表にも書かれるような出来事と、
大学生のボランティアに何の共通点が??
と思うかもしれませんが、
あのときのリーダーズの活動にも、
チェゲバラに通じるくらいの「愛」があったのです。
書いててめちゃめちゃ恥ずかしいですが。


「人を率いる」という、
その事の重大さ、真剣さを、
私は少し忘れてたな、と、自分を振り返って思いました。

映画を見て少し経った今、リーダーとは、ということについて、
びっくりするくらい考え直しています。

もちろん劇中はその作品の大胆さと繊細さに感動しました。
(隣の今の夫は寝ていましたが。)
一番好きだったのは、教会に行くために、
5件先の家から壁を壊していくシーン。
(外は敵がドンパチドンパチやってるため)

その家々の壁の色とか、
教会に到達したときの教会の中の空気とか、
道行く車の色あせ方とか。

やっぱりキューバ行きたい!!と再びキューバ熱再熱。

偉大なカリスマを演じたデルトロも、
偉大なカリスマを創ったソダーバーグも、
素敵すぎます。

次回は39歳別れの手紙。
泣いてしまいそうなので、ハンカチタオル持って行くつもりです。