三姉妹母ちゃんの日記

日常の雑記ブログ。たまに映画や本の話もします。

重力ピエロ




ほんっと久々の映画レビュー。

また、ひとつ、大好きな作品に巡り会えました。

作品のことをほとんど知らなくて、
加瀬亮さんも、岡田将生さんも好きなので、
見てみようかな〜くらいの温度だったんです。

映画館の近くの駅に貼ってあるポスター見て、
「あ、これミステリーなのね」
と知ったくらい。

最初は岡田くんの制服姿や、
加瀬さんのボーダーにパーカー、リュックという
まんま草食男子な感じに「きゅん〜
としたりして。

でもそんな乙女タイムも初めの30分くらい。

どんどんこの作品の持つ世界に引きこまれていき、
ココロの、ひりひりした部分を、さりげなくさりげなく触られ、
泣きました。久々に心が震えて泣いた。

アバウトにストーリーを説明すると、
兄、加瀬さんと弟、岡田くん。
幼い頃の2人はいつも同じ服を着て本当に仲良し。
彼らの住む町で放火事件が連続で起こる。
2人はその放火現場に隠された謎を知ることになる。
それは家族にとって、一人一人にとって、大きな出来事だった。

ミステリーなので、結末は言えませんが、
この話では誰が悪いとか、誰が犯人とか、
そういった所に焦点は置かれてません。

そうではなくて、
起こったことや、
それからの自分や、
そんな中で繰り返される毎日が映画の中にある。

それは、
きっと自分の中にもあって、
それが強く強く反応して、泣いたり、感動したりしたんだと思う。

毎日を紡ぐことの大事さや、
その中で家族と関わることのやわらかさを、
本当にいい空気に乗せて、描いている映画だった。

なんだか、ベタボメですが。

こういう空気感が好きな映画は他にもあって。
ジョゼと虎と魚たち
「ハッシュ」
「酒井家の人々」
なんかが、そう。

やはり邦画の方が、空気を感じるというか、
「あ〜あるある」って思う状況は多いしね。

余談ですが、
小日向さんと鈴木京香さん、
「なんか見た事ある2人だよな〜」
と思ってたら、このふたり、「UDON」でも夫婦だったのでした。

そして岡田くんのストーカー役の女の子も、
「明日の喜多善男」で小日向さんと共演してたし。

なんだか俳優さんの数珠つながりが多かった。

それでも、映画を見ている間はそんなことちっとも思わなかったので、
やはり映画の世界が確立されていたんだな〜と改めて感動。

私はこんな風に見た後も
「あの人たち今頃何してるのかな〜」と、
その人たちが存在していると思わせてくれるような映画が好き。

そうやって頭の中で映画の続きを作るのが好き。


ほんと。久々にいい映画を見ました。(しつこい)

はやくDVD出ないかな〜