三姉妹母ちゃんの日記

日常の雑記ブログ。たまに映画や本の話もします。

告白



最近テレビに松たか子がでずっぱりで、
松たか子そんなに意識してないけど、
テレビでのいい人っぷりを見ていたら、
なんか「告白」も見る価値あるのかなあって、
いろいろニュースにもなってるし、

ということで、

「告白」

見たのですが、

いやぁ、クソですね。
(表現が有吉並みですいません)


原作読んでて、
これが映画になるの?
キャスト見て、
教師に岡田くんはないんじゃないの〜?
監督見て、
ファンタジック〜???

と、
「?」
のつきない映画でしたが、

やはり駄目。

駄目な理由がここまでわかる映画も珍しい。

旦那はんに伝えて、
一番理解された表現で言うと、

「味の素山盛りかけたたまごかけごはん食べさせられてさ、
『ほら〜旨味たっぷりでしょ?』って言われても、
旨味じゃないじゃん、まがいものじゃん。
それをおいしいおいしいって、みんなが食べてるの。
これが本物って認識されていることがむかつく」

というと、
ものすごく共感された。

まず、
昨日のニュースで、
「AKB告白に出演していた」
なんて出てて、なんのことかと思えば、
シーンの中にRIVERのプロモが写ってるって話なの。
カエラ瑛太の結婚のときも
嫌われ松子の一生で共演」
なんて書かれてたけど、
それもプロモじゃん。
それが劇中で使用されるために作られたプロモなら、
納得いかなくもないけど、
映画とは関係ないとこで作られたプロモなら、
その人は映画となんら関係はないんだから、
「共演」なんて言い方、してほしくない。

あとは、全体として尺を伸ばすためにスーパースロー多使用。
雨粒が落ちるとか、シャボン玉がはじけるとか、
スローって、オーケストラでいうシンバルみたいなもんで、
長い中に一カ所だけあるからいい味出してるのに、
もう半分スローなんじゃないかと思うくらい
物が落ちて、
血が滴って、
投げて、、、
スロースロースロー。
正直そのCGには飽き飽き。

それから主人公の女の子が前田敦子似で、
男の子が平成ジャンプの知念君似。
それなら教室の生徒全員AKBとジャニーズJrにしてしまった方が、
いっそのことおもしろかったんじゃないかとも思う。

中学生、教師、バイオレンス、ってとこで、
ちょっとバトルロワイヤルに通じるところがあるけど、
バトルロワイヤルにあったリアルさが、
この作品には皆無。
バトルロワイヤルには、中学生なりのパニックさ、
命との向き合い、たけしのニヒルさ、なんかが
ざらざらと感じられたけど、
よくも悪くもぺらぺらなの。
松たか子は悪くないんだけど、
やはり岡田くんが教師って、、、
普通の中学生なら、先生に惚れてまうやろーーー。
と、ここも違和感満載。

あと、モチーフがほんっと、バカにでもわかるようにできてて、
儚いからシャボン玉とか、
不明瞭だからカーブミラーとか、
ハードカバーの日記に万年筆で書く母親とか。
そこまでベタにする?と思うこと多々。

とにかく多いカット割りのせいで、
2時間あっという間なんだけど、
世界に入る間もなく、次々話が進んでしまう。
映画を観た後、
「映画の世界の人たちは、あのあとどうなったのかな」
と感じるけど、
この映画は
「誰もいないよね、だって作り物だもの」
としか思えない。

そういう映画でした。

酷評でこんだけ書けたってことで、
★★★★★(逆パーフェクト)