三姉妹母ちゃんの日記

日常の雑記ブログ。たまに映画や本の話もします。

悪人



日本アカデミー賞
主演女優、主演男優、助演女優、助演男優
すべて受賞おめでとう記念といたしまして(笑)

やっと書きます、悪人。

ずっと書きたかったんだけど、
なんどもこの映画で描かれた愛を思い出しては、
苦しくなったり、続きのない先を考えたり、
どこが分かれ道だったかたどったり。

その作業は今もまだ。

たぶんこの映画に関わったすべての人が、
真摯に映画と向き合って、
紡ぐように、作られた映画だなぁと。

観た直後の感想が、
「ものすごく綺麗な着物は遠目で見ても綺麗だし、近くで観ても刺繍とか細かくて綺麗」
でした。

舞台が九州の田舎で、
深っちゃんも、妻夫木君も、
満島ひかり岡田将生樹木希林、榎本明、
みんながみんな、本当に居る人のように思えた。

妻夫木君がヤン車に乗ってる人なんだけど、
走ってる山道とか、
田舎であるある〜という風景。
着古したユニクロのフリースとか、
満島ひかりも、ちょっと都会に出た女の子で、
着てる服は5900円くらいのアンサンブルなんだけど、
持ってるバッグはヴィトン、とか。
とにかく細かいところまでリアル。

ドラマとかだと、美男美女だから、と思うこともあるけど
深っちゃん美人なのに〜とかが関係なくて、
自分の欲望がメーター壊れるとこまでいっちゃうというか、
ただただ愛してしまっただけ。
でも運命は切なく辛く、
追いつめられれば追いつめられるほど、
想いだけが痛いように刺さって。

ジョゼと虎と魚たちは、
どまんなか「恋」の話だったのだけど、
悪人は、
どまんなか「愛」の話。
妻夫木君、いい俳優さんだな〜

今、恋だ愛だって書いたけど、
つまるところ
恋ってなんなのさ、
愛ってなんなのさ、
あんた、あの娘のなんなのさ、
ってことになるよね。

恋が愛になればそれでおしまいかと思ってた時期もあったけど、
恋をしてないと死んでしまうよね。
ここのところとても難しく、、、

いろんな愛に触れてみるしかないね。

しかし松尾スズキ、いいポジションにいるよなあ。