三姉妹母ちゃんの日記

日常の雑記ブログ。たまに映画や本の話もします。

ドラゴンタトゥーの女



予告で見て
ずっと見たかった映画。

すごく面白い、という人と、
全然面白くない、という人の
2パターンに分かれるよ〜
という、前評判を聞きつつ、
妹ちゃんと鑑賞。

一言で言うと、
「ヤバい」です。

ヤバいくらいかっこいい、
ヤバいくらい怖い、
ヤバいくらい面白い。

この「ヤバい」ってとこが、
いい人と、悪い人が極端に分かれるんだろうな、この映画。
ちなみに純情な妹ちゃんは、NGだったようです。笑。

個人的にはOPのかっこよさ、これに尽きます。
人のパーツ(目と口とか)からはじまって、
それがコンピュータの線になったり、
花になったりまた違うパーツになったり。
それが吉井氏の「クランベリー」の曲とちょっとリンクしてて。
ライブ中に流れる映像がロールシャッハテストみたいな、
何かわからないんだけど、いろんな意味に取れる映像、というやつで。
その「クランベリー」が天地創造とか、聖書的な内容の曲なので、
なんとなく人の根本的な部分に触れるかな、という予知はあったのだけど、
本当に聖書が出てきてちょっとゾクゾクしました。

そのOPで判断すればいいんだと思います。
それが「いい」と思えば、映画にすんなり入れるし、
「ちょっと、、グロイ?」と思うようなら、
もっともっとグロイことが本編では起こります。

ツイッターで、好きなアーティストの明和電機の人が、
犬神家の一族inスウェーデン」と書いてあって、
思わず吹き出しましたが、
ストーリーは、とあるジャーナリストが
ある一族の謎を解いて欲しいという依頼を受けるという話。

タイトルでもあるドラゴンタトゥーの女は、
中盤くらいからこのジャーナリストと行動を共にします。
前半は彼女の説明というか、彼女の主観とジャーナリストの主観が
交互に出てくる、といった感じ。
ストーリーの展開では、その謎も解けるし、
謎自体はスッキリしますが、
謎解きを主体としながらも、
生と死、男と女、世俗と聖書、街と橋、花と湖、、、
いろんなものがリンクしあってて、
混沌としながらも、パズルのピースのようにピタリとあてはまっていく。

原作が大ベストセラーのなせる技でしょうか。

この写真のシーンのあと、
この2人はセックスをするのですが、
そのシーンがモザイクってのがなんかいただけなかった。
贅沢なフレンチを食べた後のアイスがスーパーカップ、的な。
せめてハーゲンダッツとかにしようよ〜みたいな。
どうしてもモザイクって安っぽくて、
ボカシにするか、花瓶で隠すとか、してほしかったな〜。

性的な描写も多々あるので、R15指定なのですが、
確かにある程度知識と経験がないと、しんどいのかも。
あとま、セクシュアルなことって、宗教問題くらい
線を引きにくいものでもありますしね。

余談なのですが、
今日ニュースで婚活サイトで知り合った男を殺しまくった、
デブおばさんのニュースをやってて、
「肌と肌の触れ合いでわかることがあると思います」
みたいなメールを送って、ラブホに行き、
睡眠薬かなにかで相手を眠らせてトンズラ
ってのが手口だったらしいんだけど、
ホテルに入ってやらせない女って、
レイプ犯と同じ扱いでいいと思うんだよね。

自分が女でこんなこと書くと語弊があるかもなんだけど、
女はもっと自分の価値を株価が上がったり下がったりするくらい
イムリーに感知して、もっともっとクレバーになるべきだと思う。

なんていうか、、、女と男の決定的違いというか。
求められてんだから受け入れろよ!みたいな憤りがありますね。
男女平等なんてまるっきりないんだから。

ああ〜
話がなんだか脱線してしまいました。
映画のエンディングも、純情妹ちゃん(なんだかハンドルネームみたい)
はプリプリしてましたが、
私的には超〜納得の終わり方。
男は後ろしか見ないし、
女は前しか見ないっていうね。
だから交わるっていう話です。

それにしても。

フィンチャー節というか、
映画って、その監督のクセみたいなの、
出るな〜と改めて思った。
あと、舞台がスウェーデンで、
全体がグレーっぽい色合いなのも、
この映画の世界観をうまく表現してた。

本当に、すっごく好きなタイプの映画。
☆☆☆☆☆
満点です。