三姉妹母ちゃんの日記

日常の雑記ブログ。たまに映画や本の話もします。

紙の月






映画レビュー。
紙の月。


近くのママズシアター、
行こう行こうと思いつつ、
なかなか見たい作品とマッチすることが少なくて、
珍しく、あ!見たい!と思ったので、
足を運びました。
ちなみに来週なデビクロ君らしい。
見ないよね。まぁ、、、




出産後初めての映画館。




予告編見たり、クッキー食べたり、
やっぱり楽しい。
空間が好き。


紙の月は、主婦の横領の話。
主演宮沢りえ、原作角田光代
ってくらいの、前情報だけ。
あまり調べて見るのもアレだから、
レビューとかは見ずに行く。




星でいうなら、
☆☆☆☆星よっつ。
面白かったです。


あらすじは、地方銀行契約社員として働く主人公が、
ふとしたことで横領がはじまり、
転落していく、、、、


という話。




ここからはガッッッッツリネタバレします。




主人公が宮沢りえ、旦那役が田辺誠一
営業先の老人が石橋蓮司
その孫で宮沢りえと不倫する役に、
池松壮亮
銀行のお局が小林聡美
窓口OLが大島優子


不倫のシーンが多いので、
池松壮亮さん、かなりキーパーソンなんだけど、
この作品で初めて見た俳優さんだったので、
なんだか先入観なしで観れたのでよかった。


結構不倫のはじまりは唐突で、
だんだん、仲良くなるとかではなく、
満員電車で見つめあった次のシーンが
もうホテルで、
えぇぇぇぇぇーーーー???と、
ちょっとびっくり。
池松さん、若いんだけど、昭和顔というか、
そんなにイケメン!て感じではないので、
全然田辺誠一の方がいいのにー!
と、思いながら見てしまった。


若い不倫相手との逢瀬と、
増えていく横領の金額と、
だんだん派手になっていくお金の使い方。


ちなみにエスカレートしていくころ、
旦那さんが単身赴任。


ホテルのスイートルームで豪遊して、
145万の支払いをしたり、
海の見えるマンション借りたり。
でも、ウィークデーは銀行の制服着て、
営業してたり。


女って顔いくつも持てるよなーと、
感心できるところ。


そんな生活が続くはずもなく、
不倫相手との関係が徐々に変わっていき、
横領もバレて、
お局の小林聡美に、
なんでこんなことしたの?


と言われて、2人で会話するシーンは、
まさに女優と女優の戦い!
女優と女優というか、
女と女の戦いね。
悪いこといっぱいして、好きなことして、
男に抱かれてる女と、
ひたすら真面目に、きっちりと仕事して、
男には縁もなく生きる女。


どっちが幸せ?
どう生きる?


と、見ている人に


バーーーーン!!!と、
見せつけられてるようで、


くぅぅぅぅーっと唸りました。
観客冥利に尽きるというか。


この2人を見るための2時間と言ってもいいかも。




本当にねー。
女の人生、抱かれたモン勝ち??
なのかな??




宮沢りえと不倫相手の、
けっこうディープなシーンを見ながら、
おっぱい放り出して授乳する私。
なんだかシュール。




夫と見るには向かない映画かなー。
女友達と見て、
あーでもない、こーでもないと言いたい。




あとは、宮沢りえの学生時代役が、
平祐奈という女の子で、
綺麗な子だなーと思ったら、
平愛梨の妹でびっくり。
14歳下の妹なのねー。美人姉妹。


この話自体、1994年が舞台で、
証券を、偽造するために銀行のスタンプを
作るのがプリントゴッコだったり、
なんとなく懐かしいポイントがちょくちょくあって。
でも、その平祐奈さんが、平成的な顔立ちなので、
聖徳太子の一万円札とか持ってるんだけど、
どうしても今ドキ風になってしまってて、
そこがおしかったなー。




ツッコミどころはそれなりにあるけど、
もしかしてよくある話?と、
錯覚しそうになったり。




大島優子は、存在だけでガチャガチャなので、
何故ここにこの人が??
と、思わざるを得ない。
でも、実際の銀行にも、きっとこういう、
キャッキャ言ってるだけの人で、
でも何故か上司受けはよくて、
なんでこの人ここにいんの?
って思う人はよくいるので、
そういうリアルを、狙ったキャスティング?




しかし宮沢りえって、
本当に女優だよなぁ。
女優として産まれて、
女優として歳を重ねてる。
そんで、女優として死んでいくんだろうな。
なんだかまざまざとそれを見せつけられた。


いい映画時間でした。