小暮写眞館
久々のハードカバー、
久々の宮部みゆき。
いやあ、参りました。
幸せすぎます。
好きな人がいるとき、
「なんでこの人のことが好きなんだろう、
世界中に男の人がいて、色んな人がいるのに、
なんで自分はこんなにもこの人が好きなんだろう??」
って思いますが、
この小説読むと、そんな気持ち。
活字にしかできない、
無限の可能性。
「あなたは思い出す。どれだけ小説を求めていたか」
というのがこの小説の売り文句なんだけど、
「ああ、これこれ」
と、
久しく忘れていた感覚を取り戻した気持ちではあります。
あら、策略どおり。
ミステリーでもなく、ダークでもない、
ただそこにある、人と暮らし。
そして事件。
日々のなんてことないことが、
事件なんだなぁ。
「どこにでもあるような、ちょっとへんてこな話」
という点で、久馬さんの脚本とかぶるとこも。
(これは超主観的に)
好きな台詞
「茶色と黄色って、茶色いとか、黄色いっていうやん。
でも、赤色いとは言わへんやん」
(プラン9:禁洒法)
なんていうか、
ページをめくる楽しみ。
次が読みたくて読みたくて、
次のページを右手で挟んで待ってるの、
で、なるべく早く、でも読みこぼしのないように読んでいく。
そのソワソワ感。
指でしゅっとすればページがめくれる、
ipadにはこの楽しみはないんじゃないかな。
紙も活字も大好きだ。
電車の中での新聞とか、
かさばるマンガなんかはipadで読むのもアリと思うけど、
本という媒体はなくならないで欲しい。
実はまだ全部読んでなくて、
まだ折り返し地点。
ふふふ。
では幸せな活字のダイビングへ、
行ってまいります☆