
アカデミー関連がきっかけで見ました。
なんだか、、、構成、脚本、カメラワーク、などなど、
柱がしっかりした映画ではあったけど、
正直サイテーな映画でした。
美しくなきゃ、映画じゃない。と思っている私にとっては、
スラム街が舞台の映画はまさに拷問。
スワロウテイルも同じようなニオイではあるけど、
雲泥の差。ぜんっぜん違う。
この映画のテーマは、
「命とは不平等、世の中お金」
って事だと思う。
表向きは、
「夢をあきらめるな、あきらめなきゃ奇跡が起こる」
ってことになってるけど。全然。真逆ですよ。
あぁ、なんだか映画評の仕方が松ちゃんみたいになってるなあ、、、、
何度もいいますが、よくできた映画なんです。
ただ、もう一度みたいか、人に勧めたいかというと、まったく「NO」なんです。
ネタを話すと、ミリオネアで最高額を勝ち取った青年が、
「スラム出身の君が問題に答えられるわけない」と、
警察で事情聴取(拷問まがい?)されてて、
なんでこの問題が解けたかってことを人生を振り返りながらたどっていく、、、
という感じなのですが、
なんかもういろいろ、悲惨な人生なのです。
民族抗争みたいなのに巻き込まれてお母さんが死に、
子供の目を盲目にして歌手にしようという組織につかまり、
間一髪のところで逃げるも、お金がないからスリをしたり、観光客からお金をもらったり、
あげくの果てに生活を共にしたお兄ちゃんが犯罪に手を染めたり、、、
そんな中で一人の女性を一途に思い続け、結果としてハッピーエンドになるのですが、
最初はスラム街のシーンが続くので、不衛生ななかでぼろぼろの服を着て、
裸足で走る子供をみるのがとてもとても辛かった。
世界にそんな人がいるのは知ってるし、だからこそ毎日お風呂に入れる自分は幸せで、
感謝すべきことなんだろうけど、それでもどっかで「ハワイ行きたい」とか思ってる自分がいるのも
まぎれもない事実で、、、
途中もヒロインは豪邸に住み、結婚もしてて、
でも自分が好きだからヒロインと逃げようと誘うのだけど、
「なにもないのにどうするの?」の答えが「愛がある」だからね。
でたーーーあいーーー!!!!
もう愛があってもお金がないとどうしようもないことを十分にわかってるのに、
なんでそんなこと言うの!もうっっ!!
と、主人公にイラッとしました。
そんなこと思う私もだいぶすさんでますが。
極めつけはラストシーンのあと、なぜか全員で踊りだしたこと。
インド映画のお約束といえばお約束なんだろうけど、
なんで普通に終われないのーー???と、
不満爆発。
観た後非常にガックリ来る映画でした。
こんなボロカス書いたら逆に観たくなるかな?
ははは。