三姉妹母ちゃんの日記

日常の雑記ブログ。たまに映画や本の話もします。

ライフオブパイ



だいぶ遅くなりましたが、
ライフオブパイのレビュー。

すごーく前に予告だけ見て、
全然興味がなくて、
ふーん、くらいにしか思ってなかったのに、

職場で映画好きの人がいて、
「もう、本当にとんでもない映画よ!とにかく見て!」
とゴリ押しされたので、
鑑賞。しかも子供と共に。


ざっくりしたストーリーは、
パイの実家が動物園で、
カナダに移住することになって、
動物園ごと引っ越しをすることになり、
船で向かう途中嵐に合い、船は転覆、
パイとトラが漂流して、、、

という話なのですが、

パイっていうから、アップルパイとかのパイかと思いきや、
円周率のパイでした。
どうして円周率のパイかっていうエピソードも出てくるんだけど、

インド人の頭のよさって、
なんていうか、ケニア人が足が速いみたいに、
見ただけで、「あ、この人速いな」ってわかる感覚で、
頭脳が優れているんだと思う。
身近でないからインドっていうとカレーとかスパイス?
異国文化?くらいしかイメージがないけど、
頭脳に関しては超絶的にすごいものを持っている国じゃないかな。

で、パイの少年期エピソードがとくとくと流れて、
実際船に乗るのは30分くらいすぎてからかな。
嵐のシーンとかもう、すごいすごい。
リアルすぎて、その世界に入る感覚がものすごくある。

それから漂流して、トラと漂流しながらも、
救命ボートに少し食料があったり、
魚を捕まえたりして生きていくんだけども、
要所要所のシーンが圧巻。

トビウオがバチバチ体に当たってくるシーンや、
夜にクジラが飛び跳ねるシーン、
全く風がない、いわゆる凪の状態で空と海の区別がつかなくなってるなかで、
ボートだけがただぽつんと浮かぶシーン。

序章の30分で、プールのシーンがあるのだけど、
それもすごく透明度の高い綺麗なプールで。
その時点でこの映画の「水マジック」にかかっているんだと思う。
プールのシーンがプレ催眠、
嵐のシーンで本格的な催眠状態になる、というか。

完全に映画の世界にトリップさせられて、
その美しい世界を堪能して、
最後の最後に、、、、、




えええええええええ??????!!!!!!!




と、ちょっとパニックになるような仕掛けがある映画でした。

予備知識ゼロでいったもんだから、
それはそれはパニックで。




見た世界が美しければ美しいほど、
残酷な事実が隠されていた映画でした。


いや、残酷だと決めるのも、
美しいと決めるのも、
自分であることに変わりないんだけど。


夢にも見たし、
ちょっとの間トラウマだったなー。

人に勧めたいとかではなくて、
自分でキチッと消化したい、映画でした。

うーん。まだ消化できてない、、、かな。






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