三姉妹母ちゃんの日記

日常の雑記ブログ。たまに映画や本の話もします。

もののけ姫�@

「生きろ」

これ以上シンプルで、なおかつ心に残るコピーを私は聞いたことがない。

もののけ姫を観るのは、三回目だと思うが、こんなに泣いたのは初めて。

生きることの意味、強さの意味、自然と共生することの意味。

そういった普段考えることのない、それでいて自分自身の芯の部分にあるテーマを、
この作品は、シンプルかつ美しく投げかける。

そして自分なりに出した答え。
生きることは、過去と未来をつなぐことだと思う。
昨日と明日、一年前と一年後、生前と死後、その中間位置が「生きる」ということ。
もちろん、普段はそんなことは考えないのだが、ふと、
「私は今、何をしてるんやろ。。。」と思ったときは、この答え。
オッコトヌシ様が、タタリ神になりそうになったとき、サンは真っ先にオッコトヌシ様の頭に飛び込んだ。
その、「考えるより先に動く」パワー、それこそが、生きるということだ。

考える、と、瞬間に動く、って矛盾してるように思うでしょ?

しかし、こうして考える行為でさえ、抑制のできない「瞬時に動く」行為だと、私は思うのです。

そして、強さの意味
もののけ姫とは関係なく、強さは植物だと思っている。
たぶんそうだから、この話も森が出てきたのだと思うが。
年輪はきっと、人にもあって、歳を重ねるごとに太く、ごつごつしたものになっていく。
芽が出たばかりの双葉を赤ちゃん、表面がごつごつした老木は老人。
双葉はちょっとの力で師管(栄養の通る道)も道管(水の通る道)もつぶれてしまう。赤ちゃんに抵抗力がないのと同じ。
逆に、大木はしっかり根を張らないと中が腐って、カラカラになってしまう。
人間で言うと、師管は知、つまり脳の栄養。道管は身体の栄養。
太く知識や栄養を吸収することが、強さにつながる。
芯や根がしっかりしていると、折られそうになってもしっかりしなるから、強くなる。
人間も木も、そこは同じ。